<これは本当にあったお話です↓>

遠く母国を離れ、好きな日本に住んですでに3年になる。
日本語もかなり上手くなったと思っている。日本の友達も増え生活に困ることはない。
朝夕の通勤ラッシュにも慣れたが、残念なことに外国人の少ないこの地方都市では、まだ珍しい存在なのか注目を浴びてしまうのも現実だ。
その日はとても疲れていた。やっとのことで一日の仕事を終え、ぼろ布のような体を引きずり電車に乗った。
そしてやはり周りの注目を浴びた。私のどこが貴方たちと違うというのか。
目や髪の色が違うだけで奇異なる注目を浴びる。私も同じ人間だ。人間だ!
そしてイライラは頂点に達し、くいしばっていた奥歯から絞り出すように言葉が漏れる。

「ナニヲジロジロミテイル。ワタシハニンジンダ」

車内は爆笑の渦となり、急に和んだ。


はい、こんにちは小まりです。
「にんげん」と「ニンジン」を言い間違えた彼は、今でも楽しく日本で暮らしています。

7月27日(日)京都郡苅田町の小波瀬コミュニティセンターにて出前寄席を行いました。
人権講座での高座です。(すみませんダジャレです)
北九州演芸クラブに人権講座が務まるのでしょうか。

まずは、お文さんによる三味線漫談です。
あれ?お文さんが漫談?はい、パワーアップしてまいりましたよ。
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漫談形式にしたのは初披露ですが、最初から爆笑を連発しています。
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次は、顧見亭小客(かえりみていこかく)さんの落語「親子酒」です。
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このごろは、私生活でも常に酔っぱらっているようで、どこまでが演技でどこまでが素なのかわかりません。
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酔っ払いにも権利がある・・・と言うお噺です。


次は、菊亭山葵(きくていわさび)さんの落語「孝行糖」です。
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実は障害者支援施設長をしているだけあって、まくらでは良いお話をきかせてくれました。
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テンポのいいお噺です。それにしても山葵さんの与太郎の顔は、まさにそのものに見えます。練習のたまものでしょうか、それとも素でしょうか。

最後はやはり、スーパー玉すだれ「男前」の面々です。
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双葉乃さん吉さん、双葉乃ひろ吉さん、双葉乃しん吉さん
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たくさんの手拍子や合いの手もいただきました。

演技の後はお客様に吉例の玉すだれ体験です。
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お客様もノリノリです。
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「写真を撮るなら今よ」
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たくさんのお客様に体験して楽しんでいただきました。

そしてノリにノッたときはハートを作ってしまうのです。・・・あれ~?背後霊?・・・と思ったら、いつの間にあらわれたのか、小客さんがちゃっかり参加していました。
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客席からは「きゃ~!」と言う黄色い歓声まで上がりました。男前さん、何年かぶりのモテキです。
今日のメンバー、左から
しん吉さん、ひろ吉さん、さん吉さん、小まり、お文さん、小客さん、山葵さん
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無事に大役を果たすことができました。
盛り上げてくださったお客様、スタッフの皆様ありがとうございました。